ウォルター・マッソー 生粋のアメリカ人たる俳優ウォルター・マッソーは団子鼻でフランス人俳優のジャン=ポール・ベルモントに比肩され、マッソーが1973年に主演を務めた2本の名作はアメリカの光景を能く映し出してくれている。
 一つは『突破口!』で米バイオレンス映画の鬼才ドン・シーゲルが『ダーティー・ハリー』の次にメガホンを執った作品であり、もう一つは『笑う警官』でマッソーは刑事役を演じている。
 第1次オイル・ショックで日本が高度経済成長を止めた年に一人の俳優が主演した2本の映画はまた虞らくアメリカ映画のピークを画した時期であったように思う。