湘南に住む自分は青天が展がるような快晴の日和には三浦半島の南端に位置する三崎の街まで赴くことを頻りとしたのですが、往年は遠洋漁業の基地として栄えた港町も今はすっかり寂れて、眩い陽光を浴びながら眼前に展がる街並の白けた光景に寧ろ逼塞感をすら覚える有り様れす。
んで、日没までに帰宅する積りならば三崎の街へふらりと出かけたりしたものの、猶時間の余裕が有る時には東京湾フェリーを伝って房総へ足を延ばすことも有りました。
館山の街は市街の北で東京湾に注ぐ平群川の辺りを北緯35度ジャストとし、曽て弁慶と牛若丸が邂逅した場所として今は国道1号が通う京都の五条大橋と緯度を等しくする訳だから、"暗い"関東の地で最も明るい地の筈だと胸を膨らませたものですが、近年館山の街もまた三浦三崎と等しくその零落ぶりには嘆息する許りれす。
しかし、それでも館山の街で今猶脳裡に残る記憶として、JR館山駅と北条海岸の間を占める渚銀座と号した盛り場の一角に見る町中華のラーメンが在りますのやぁ・・・
盛り場に在る町中華の店やさき、専ら日暮れ時から営業してはるそうやけど、そこの醤油ラーメンが旨いんれすわぁ
業界で言うカエシ=醤油ダレが他の店とちゃう感じやったんやけど、最近は煮干しだとか生姜だとか背脂だとか謳って創意を凝らしたラーメンを多くしよるものの、何よりもタレに手間をかけた伝統的なラーメンの粋を感じ取った次第ですわぁ。
んで、日没までに帰宅する積りならば三崎の街へふらりと出かけたりしたものの、猶時間の余裕が有る時には東京湾フェリーを伝って房総へ足を延ばすことも有りました。
館山の街は市街の北で東京湾に注ぐ平群川の辺りを北緯35度ジャストとし、曽て弁慶と牛若丸が邂逅した場所として今は国道1号が通う京都の五条大橋と緯度を等しくする訳だから、"暗い"関東の地で最も明るい地の筈だと胸を膨らませたものですが、近年館山の街もまた三浦三崎と等しくその零落ぶりには嘆息する許りれす。

盛り場に在る町中華の店やさき、専ら日暮れ時から営業してはるそうやけど、そこの醤油ラーメンが旨いんれすわぁ

業界で言うカエシ=醤油ダレが他の店とちゃう感じやったんやけど、最近は煮干しだとか生姜だとか背脂だとか謳って創意を凝らしたラーメンを多くしよるものの、何よりもタレに手間をかけた伝統的なラーメンの粋を感じ取った次第ですわぁ。
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