進次郎君のお父さんが全国の自民党員らによって当選を勝ち獲り、田中・竹下の系譜を引く主流派から反主流派であった清和会が主流派に取って替わったように、麻生先生が直近の国政選挙での敗北や先の総裁選の結果を勘考し、決戦投票では１回目の投票で党員票を最多とした候補に投げるよう派閥の子分らに漏らしたというのは大きな貢献であった。
　しかし、進次郎君の敗因は加藤勝信財務相が選挙を仕切ったこととともに、維新の会代表との親密ぶりをアピールしたことが裏目に出た為だろう。
　維新の会と公明党は不倶戴天の敵の間柄であって、決戦投票では多くの自民党国会議員らはそれを憂えて高市候補に投票したと思われる。

　これで、今度の臨時国会でガソリン暫定税率廃止と所得税の基礎控除額を178万円まで引き上げる施策が叶えば、高市新内閣は庶民から多大な喝采を浴びることとなろう。
　であるから、小泉純一郎新総裁決定から国会での首班指名まで１週間の時間を措いた例に倣って、今度も同じ時間を措く中で、玉木雄一郎とどう話をつけるかで高市新内閣の運命、惹いては自民党の余命は決まるだろう。